アオツヅラフジ
2016/10/16
アオツヅラフジ
奈良県吉野郡十津川村武蔵
2016/10/16
奈良県吉野郡十津川村武蔵
2014/1/3
奈良県吉野郡十津川村湯之平
神のエビヅル
アオツヅラフジ 別名カミエビ(ツヅラフジ科のツル性落葉木本)
古事記にはイザナギノミコトが黄泉の国から逃げて帰る時、追ってきた鬼にエビヅルの実を投げつけて、
鬼がその実を食べている間に難を逃れたというお話があります。
エビヅルの「ツル」や「カズラ」と言うのは、つる性植物であることを示す言葉です。
一方エビヅルの「エビ」とは、エビ色(赤紫色)を指し、古来から日本原産の葡萄類は
ひっくるめてエビヅルやエビカズラの名前で呼ばれていたそうです。
現在これらは、ノブドウ、ヤマブドウ、エビズルの三種類に分けられています。
カミエビは「神のエビヅル」 を意味し、ブドウ科のエビヅルと果実がよく似ていて、
漢方薬の材料として薬効があることから、神のエビヅル→カミエビとなったそうです。
一方和名のアオツヅラフジのアオ(青)はつるが緑色であることから、ツヅラは葛籠(つづら)を作るためにツヅラフジのつるで編んだことに由来するそうです。