ヘクソカズラ
2015/08/21
ヘクソカズラの花
奈良県吉野郡十津川村武蔵
2014/01/04
ヘクソカズラの実
奈良県吉野郡十津川村武蔵
ヘクソカズラ
枝や葉をもむと悪臭があることからつけられた名前です。
悪臭の原因はメルカプタンという揮発性のガスで、葉がちぎられたりして細胞が傷つくと、細胞中に含まれるペデロシドという硫黄化合物が分解してメルカプタンを生じ、独特のにおいをまき散らすそうです。
このペデロシドは昆虫が嫌う成分で、ヘクソカズラはこれを大量に蓄えて、葉を食べたり茎の汁を吸ったりする虫から身を守っています。
秋には茶色くて丸い実をつけますが、果実は昔から民間薬として利用されてきました。手で簡単に潰れる位に熟したものを採集し、シモヤケやアカギレなどの治療に用いるそうです。